「梅咲く春に」箏1 箏2 尺八1(d)
梅は、早い年には1月から、寒さの厳しい年でも2月には花を咲かせ、「春告草」の別名のとおり、春の訪れを知らせてくれます。里山の狭間の谷戸にある、その小さな梅園にも春がやってきました。春の柔らかな日差しに、白梅の花がいっそう白さを際立たせています。紅梅は色鮮やかに、濃厚な香りを漂わせています。咲き誇る花々の枝の間を、蜜を求めて素早く飛んでいくメジロ。そして、まだ草木の緑がわずかな季節に、日々温もりが増していき、紅白の木々は満開の時を迎えます。穏やかな谷戸の春を「白梅の輝き」「紅梅の香り」「小鳥の目覚め」「紅白繚乱」の4つの段で描いてみました。 加羅古呂庵 一泉
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